保育理念
南台保育園は、公設民営園として2018年4月に開設され2019年5月に完全民営化された、社会福祉法人ユーカリ福祉会が運営をしている認可保育園です。
園は、子どもたちが家庭に次いで長い時間を過ごす場所です。私たち保育者の日々の関わりが、子どもの人格形成等に大きく影響することを深く意識し、言葉や行動の意味や責任を十分に考え保育にあたります。
そのために、可能な限り小規模で家庭的な雰囲気を用意し、その中で十分に遊び、個々の子どものペースにあった生活が送れるようにすることで、子どもたちの主体的・探究的・体験的・共同的な生活が保障できる環境づくりに努めます。
環境という点では、私たち保育者の意識も重要です。子どもと「共に生き、共に育つ」ために、子どもたちと関わる私たち保育者が、しっかりとした生活感覚を持って生きていくことを大切に考えていきます。
常に、私たち保育者が「直接体験」を心がけ、子どもの驚きや発見を受け止め、共感を持って子どもと向き合っていくことで、子どもたちが自信を持って、意欲的に力強く生きていくことを支えていきます。
園が、子ども・保護者・職員にとって、人との関係を心地よく感じられる場であるように、連携と協働を大切にし、地域とのつながりも大事にしながら、子どもも大人も共に育つ関係を大切にしていきます。
園の方針
1. 園は、子どもにとって第2の家庭である。よって生活している時間の大半を、楽しく穏やかに過
ごせる場所としていく。
2. 人に対する安心感、信頼感が育まれるように、一人ひとりに対して大切に丁寧に関わっていく。
3. 自然に近い存在である子どもとの感性に触れることで、保育者も成長していく。自己を研鑽することで、常に子どもの良きモデルになる。
4. 園が、子どもにも、保護者にも、職員にも”生きる勇気“を感じさせられる場であるように、環境づくりに努める。
5. 家庭及び園の文化を相互に認め合い、子どもの豊かな成長のために、園と家庭が連携をしていく。
6.安定した人間関係の中で、子どもたちが相互に良く影響し、自分自身を伸ばしていくことを援助
する
保育目標:豊かなこころと、丈夫なからだ
子どもたちのしあわせのための約束
○ やさしい心を育み、勇気をもって、やさしさを実践できる子どもに育てる。
○ 自主性・主体性を育てる集団づくりのなか、自分の目でみて、自分の耳できいて、自分の頭で考えて、いきいきと行動できる子どもに育てる。
○ 幼い命の成長に添おうとするすべての人々の叡智と、きめ細やかな養護、適切な援助、家庭支援等、誠実な実践によって共に学び合う。
○ 鋭い感受性を持った創造的な芸術家としての子ども、深い人間愛を身につけようとする生活者としての子ども、そのかけがえのない命が表現するよろこびを受容し、よろこびとかなしみを共有して行く。
○ 身体的にも精神的にも社会的にも健やかな子どもたちに育てる。
南台保育園の保育について
秩序のある生活
子どもたちは、秩序正しいものが人間にとって気持ちの良い、安心感を与えるものという感覚を生まれつき持っているようです。子どもたちが安心して生活できるように、秩序のある見通しの立てやすい日課に配慮します。
育児担当保育
0歳~2歳児クラスまでの乳児保育は、食事と排泄を中心とした育児行為を、特定の大人が特定の子どもに対して継続的に関わる「育児担当保育」をとり、子どもとの深い信頼関係を築き、安心して園生活が送れるように援助しています。
異年齢保育
3歳以上の幼児は、異年齢での生活を基本としています。同年齢・異年齢での幅広い人間関係の中で、生活と遊びを通しての学びや、人間としての豊かな心を育てることを保育の中心にしています。助け合いや競争、模倣などの様々な経験の中で、子ども同士での育ち合いを大切にしています。
食農保育
食の基本は農や土であり、食べ物は風土に根ざした生き物です。子どもたちには、出来るだけいろいろな物にふれ、観察し、においをかぎ、食するなど、五感で様々なことを発見してほしいと思います。園庭の畑で作物を育て、ミニ田んぼで稲を育てるなど、遊びや体験を通して自然と関わる中で培われていくものが、子どもたちの原体験や原風景を創り出し、ふるさとを心の支えにしていく心を育むことにつながるようにしていきます。
TV番組や商業的キャラクターの文化とは異なる文化の提供
子ども向けの映像番組は、子どもに強い印象を与え、子どもたちが大好きなものの一つですが、好きだからとそればかりを与えていては、食事と同じで偏りが生じます。園ではTV番組や商業的キャラクター以外の児童文化(児童文化財)の素晴らしさを子どもたちに伝えていくことを大切にしています。子どもたちが園で着る服や使用する物は、キャラクターなどの絵柄のない物をご用意頂けるように、保護者の方々にご協力をお願いしています。
☆ 人を育てる「わらべうた」
園では、「遠野のわらべうた」を保育に取り入れています。「わらべうた」は、子育て・人育てのための唄です。人と心を通わせ、人とつながりを大切に思える心を遊びの中で育んでいきます。
☆ 想像力を育む「絵本」
子どもは絵本の世界を通して様々なことを学びます。絵本の世界=ファンタジーの世界と現実の世界との間を上手に行き来しながら、子ども自身が人生をより豊かに生きるために必要な豊かな思考力や、想像力を自分のものにしていける機会を大切にしています。
☆ 遊びを豊かにするおもちゃ
子どもの遊びが豊かに展開するためには、それに適したおもちゃが必要です。3歳未満では、手首や指先などを使うおもちゃを用意することで運動機能を促します。3歳を過ぎた頃からは子どもの遊びを深めるおもちゃが必要になります。子どもたちが自らの心と体を使って遊び込める環境を大切にしています。
薄着と素足で過ごすこと
子どもたちは、室内でも戸外でも十分に遊ぶことを保育の基本としています。そのため、動きやすいように薄着で過ごすことを心がけています。また安全面も考慮して、室内では素足で過ごしています。ねらいの一つに、丈夫なからだづくりもありますが、個人差や日々の健康状態に応じて個別に配慮しています。
保護者と共に創る子育て文化
夏冬の「まつり」は、園と保護者会との共催行事です。子育て文化の創造にご協力をお願いします。
* 産休明け保育(生後57日から)
子どもの心身の機能の未熟性を理解し、家庭との連携を密にしながら、保健・安全に配慮し、個人差に応じて欲求を満たし、生活リズムの形成を援助していきます。特定の保育士の愛情深い関わりが、基本的な信頼関係の形成に重要であることを深く認識し、担当制も含めて、職員の協力体制を工夫して保育を行います。
*特別なケアを必要とする子の保育
お子さんの独自のニーズを大切にし、その発達を支援していきます。専門機関とも連携をとりながら、発育の様子など正しく理解し、必要としている援助を適切に行っていきます。
* お茶のおけいこ(年長児)
茶道を保育の一環として取り入れ、日本の伝統文化を体験し、子どもたちの感性を育む一助としています。友だち同士互いを尊重し合い、楽しいひと時を過ごす中、生活に必要な習慣や態度を身につけていきます。
* 体育遊び(0歳児~年長児)
発達に即した身体の使い方を子どもたちが自然な形で習得し、健康な生活ができるように援助していきます。合わせて挨拶や人の話を聞いて行動するなど、それぞれの年齢に応じて自立及び自律した行動が取れるように働きかけていきます。
* ポニーとの交流(在園・地域)
月に一度、2頭のポニーが来園し全園児が関わります。年齢に応じて餌やりや世話、一緒の散歩などを経験します。交流を重ねることで、生き物への興味を育むとともに、責任感、社会性、協調性、やさしさ、思いやり、忍耐力、探究心などを育む機会となるようにしています。
* 保育参加(在園)
保育園、またはわが子の発達の姿をより深く知って頂くことを目的とします。給食時間も参加できます(給食費は実費)。給食の食材発注の都合上、1週間前までに参加される日を担任にお知らせ頂いています。年間通じて随時参加頂けますが、お申し出の日の園予定や希望されている方の人数によっては日程調整をさせて頂いています。
* 保育見学(地域)
地域の方で、保育園を知りたいなど、どんな理由でも気軽に保育見学することができます。詳細は園までお尋ね下さい。
* ふれあい自由広場(園庭開放:地域)
月曜日から金曜日までの午前9時から12時頃まで地域在住の親子に園庭を開放しています。
* 育児相談(在園・地域)
保育士、看護師、栄養士等が子育てに関する悩みや相談を随時受け付けています。また、地域在住の親子対象に、離乳食講座や絵本の読み聞かせ等も行っています。
* 地域ふれあい活動(地域)
日々の生活や行事を通し、園の近隣の方々の交流や地域の自治会や福祉施設との交流を大切にしていきます。
園の概要
利用定員 :97名
つぼみぐみ (0歳児) 9名
たんぽぽぐみ (1歳児) 14名
ちゅうりっぷぐみ(2歳児) 14名
すみれグループ (3歳児) 20名
ひまわりグループ(4歳児) 20名
ゆりグループ (5歳児) 20名
※3歳以上は、にじ・ほし・つきの3部屋に分かれての異年齢保育。
職員構成
園 長1名 副園長兼主任1名 事務長1名 保育士18名(非常勤含)
看護師1名 栄養士3名
保育補助15名(非常勤) 調理補助2名(非常勤)
嘱託医2名
沿革
2017年4月 中野区立南台保育園の運営を受託し、協議・引継ぎが開始される。
2018年4月 仮設園舎(弥生町)で公設民営園として保育が開始される。
旧園舎解体 新園舎整備が開始される。
2019年4月 新園舎へ移る。
2019年5月 認可取得。民設園として保育が開始される。定員97名